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【人間分子の関係、網目の法則】誰かのために生きなくてもいい

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「人間分子の関係、網目の法則」

吉野源三郎『君たちはどう生きるか』マガジンハウス

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「私は生きていて、誰かのためになっているだろうか」。ふと思い、悩むことがある。私は無力で誰かに怒られてばかりいる。私は何のために生きているのだろうか。生きる意味を見出そうとすると、その答えは見つからない。

私は誰かを傷つける。そして私も傷つく。本当は傷つけたくないし、傷つきたくない。平和でいたい。それだけなのに……。

果たして、私の存在意義とは何なのだろうか……。

「人間分子の関係、網目の法則」

これは吉野源三郎さんの小説『君たちはどう生きるか』で作中の主人公、コペル君が名付けたものです。中学生のコペル君がある日、飲んでいた粉ミルクの缶を見て、この缶が僕のもとに来るまでに、果たしてどれだけの人が関わっているのだろうか、という問いを立てます。ミルクを出す牛を育てる人、粉ミルクを作る人、完成した粉ミルクを輸送する人……。そこには数多くの人々が関わっていることに思いを致すのです。

一人ひとりの人間は、俯瞰すればちっぽけな存在です。それはまるでコペル君が「分子」と形容したように。

一方で、そんなちっぽけな私たち一人ひとりの人間が互いに「網目」のように関わり合いながら生きている。それが“社会”というもの。

私たちは否が応でも、この“社会”というものの中で生活しています。日々の食事では、生産者と関わりを持ち、年金を払っていれば、それは直接今を生きる高齢者の支えとなっており、社会保険料は見ず知らずの誰かの助けになっている。ネットを見るのだって、誰かの刺激になっているのです。あなたがネットを視聴したということはスコアとして可視化されますから。私たちは日々、生活をしていれば、見ず知らずの人々と見えない関わりをもっているのです。

だから大丈夫。誰かのために無理に生きる必要はないのです。私たちが日々の生活をするだけで、誰かの助けとなり、支えとなり、刺激となっているのですから。

私たちはむしろ、自分にもっとフォーカスして生きてよいのです。

最後まで読んでくださりありがとうございます。

本日も皆さんにとって実りある1日となりますように

ここで登場した本たち

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