我思う故に我あり
ルネ・デカルト
自分の考えを持つことの大切さは分かる。自分で考え意見を持ち思い切って発表したと時、その意見が否定される。
そうなると、なんだか悲しい気持ちになる。そしてなんだか自分が否定されたような気持になってしまう。立ち直るのにかなりの時間がかかる……。
ルネ・デカルトは「我思う故に我あり」という言葉を残しました。
自分には考えがある。それが自分が自分であることの存在証明である。確かにそれは共感できる考えに思える。
しかし、自分の考えが否定されてあたかも自分が否定されたように感じてしまうのは、この「我思う故に我あり」の裏返しではないでしょうか。
ルネ・デカルト『方法序説』谷川多佳子:訳 岩波書店
我思う故に我あり
ルネ・デカルト
実はこの言葉からデカルトが言いたかったのは、あらゆることに「疑問をもちなさい」ということだという。自らの考えを持つことは立派だし、それが良い考えならなおのこと良い。しかし、世の中で「真理」と呼ばれるものがどれだけあるだろうか。コペルニクスが地動説を唱えたときに彼が経験した困難を考えれば、「真理」と呼べるものを見つけることの難しさが想像できる。
大切なのは疑問を持つこと、そして探求するという姿勢そのものである、というのがデカルトが「我思う故に我あり」で伝えたかったことなのです。
だからこそ、自分の意見が通らなくても、否定されても臆することはありません。なぜなら、あなたは自分の意見を突き詰めて持っているだけで立派なひとなのですから。
最後まで読んでくださりありがとうございます。
今日も皆さんにとって実りある1日となりますように。
この記事に登場した本
ルネ・デカルト『方法序説』谷川多佳子:訳 岩波書店
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